節約する力をつけるうえで、非常に大事な項目です。
相談者様のケースで、このサイトで勉強され保険料が家族で月々55000円→13000円になり、
その浮いた分を増やす力(投資)に回した方もいらっしゃいます。
(そもそも55000円は払い過ぎです)
FPや保険屋さんに保険の見直しをお願いすると、今の保険の弱点をつき、違う保険を提案し、
その保険会社にとってメリットのある保険を勧めてくることが多々あります。
社会保険の仕組みを学ぶことにより、自分に足りない補償が何かを知り、
無駄な保険には入らなくても安心して過ごすことができるようになりましょう
そもそも日本は社会保障制度が整っている
・国民みんなが保険に入っている
・原則 治療費の自己負担額は3割である
・自己負担額には上限がある
名前は違いますが、みんな保険に入っています
公務員・会社員:健康保険
自営業者:国民健康保険
高齢者:後期高齢者医療制度
アメリカでは医療保険に加入していない人が3000万人近くいると言われています。
所得が低い方は医療が受けられないこともあります。
コロナのニュースで報道されていましたが、感染が分かっても治療費が高すぎて病院に行けず亡くなる方が大勢いらっしゃったのは、こういった仕組みも理由として挙げられます。
例えば盲腸の際、良いドクターに手術してもらうと400万円以上が必要と言われています。
日本の場合はどのドクターに手術してもらっても30万円前後です。
日本は社会保障制度が整っているのです
よくある心配なこと
「高額療養費制度」という制度があります。年齢と年収により分けられています。
例)200万円の治療を受けた場合
ザクッと年収600万円以内の方:自己負担は10万円以内
ザクッと年収1000万円以内の方:自己負担は20万円以内
この制度のおかげで、がんになった際の実費手術費用は100万円以内でおさまるケースが多いのです。
詳細は厚生労働省のサイトに載っていますので心配であればご自身で計算することをオススメします
療養のために4日以上仕事に就けない状態だとザクッと平均月収の3分の2を受給することが出来ます。
入院している必要はなく、在宅でも問題ありません。
平成30年の閣議決定の際、働き方改革を推進していくうえで、
【がんになっても自分らしく活き活きと働き、
安心して暮らせる社会の構築が重要となっており、
がん患者の離職防止や再就職のための就労支援を
充実させていくことが強く求められている。】
と問題点を提起し、
【国は、治療と仕事の両立等の観点から、
傷病手当金の支給要件等について検討し、
必要な措置を講ずる】
と結論付けたため、この傷病手当金の制度はより充実していく可能性があります。
参考データ(2020年3月26日 社会保障審議会資料より)
・疾病別構成割合:精神及び行動の障害(うつ等)が約30% 新生物(ガン)が約20%
・平均受給日数:精神疾患 約200日 新生物 約180日
・平均支給期間は約170日となっており、
30日以内が23%、90日以内は48%となっている。
⇒支給最長期間は1年6か月なので、多くのケースでカバーすることが可能と考えられます
勤続してからの平均年収と家族構成、障害等級によって受給金額が異なります。
例)会社員40歳 平均年収400万円 奥様と子供2人の4人家族 障害1級の場合
年219万円(月額 約18万円)
(内訳:障害基礎年金 142万円 障害厚生年金 77万円)
この受給金は非課税ですので、年収300万円前後と同等の手取りとなります。
(*細かい条件がたくさんありますので、実際に需給を検討しなければならないような状況になりましたら会社の人事部や年金事務所に相談しましょう)
年収の12分の1(平均標準報酬額)が40万円で約50万円
例えば上記の障害年金の例ですと
「会社員の場合は障害基礎年金142万円に追加で障害厚生年金77万円」を
受給できますが、
「自営業の場合は障害基礎年金の142万円のみ」受給となります。
月々12万円弱となります。貯金がたくさんあったり、働かずとも収入が入る仕組み(配当や不動産収入など)が整っていればいいのですが、それが整っていないのであれば心もとない金額かと思います。
そのため、自営業の場合は民間の就業不能保険の加入をオススメしています
遺族年金の制度もありますが、例えば持ち家がない方は家賃も毎月必要ですし、
支給額以上に生活費が必要ということであれば民間の生命保険の加入も必要だと考えます。
まとめ
「上記の制度を知ったうえで保険を選んでいる」という話でしたらよいのですが
・がんで2人に1人は亡くなっていると聞いて不安になった
・仕事が出来なくなると収入がゼロになるから就業不能の保険を勧められた
などの理由でFPや保険屋さんに勧められるがまま保険に入っていると
その保険会社にとってメリットのある保険に加入している
というケースが多いと感じます。
貯金や収入が少ないうちは保険でカバーすることも必要です。
ただ高い保険料を払い続けているといつまでもお金が溜まりません。
まずは保険の見直しを含め「節約する力」をつけ支出を少なくします。
そのうえで「稼ぐ力」をつけます。
すると、貯金がどんどん増えます。
すると、民間保険がさらに不要になります。
すると、貯金がさらに溜まるようになります。
折角なので、「節約する力」も「稼ぐ力」も楽しんでつけて頂けるよう運営していきますので
一緒に学び、新しいことにチャレンジしていきましょう!