きちんと車検に通った車を乗っているのであれば必ず自賠責保険に入っていて
死亡させてしまった場合3000万円、障害による損害は120万円まで被害者の方に対して支払いがされます。
(自動車損害賠償保障法に基づいた共済なので、どこで手続きしても金額も内容も一緒です)
これ以外に民間の自動車保険が存在しており、大きく2種類あります
Ⅰ車両保険
Ⅱ対人・対物賠償責任保険
Ⅰ車両保険
事故をした時の修理代を保険で支払う保険のこと
この保険のポイントは、
ⅰ保険を使うと等級が下がり、翌年からの保険料があがる
ⅱ全損レベルの事故でも全額補償してくれるわけではない
ⅲ免責金額が設定されているケースがある
ということ。
もう少し詳しく解説
ⅰ保険を使うと等級が下がり、翌年からの保険料があがる
車の修理代で一番多いのがバンパーを擦った、バックでぶつけた、追突した、追突された、などで、修理費も5万円以内のケースが多いです。その修理で保険を使うと、保険料がそれ以上あがってしまうというケースも多いため、結局保険をつかわず自腹で修理するケースが散見されます。
ⅱ全損レベルの事故でも全額補償してくれるわけではない
全損レベルの事故や盗難にあった場合、全額補償してくれるわけでもなく、
毎年20%近く車両の価値が下がっていくことや
全損レベルの事故の場合、相手側の保険からもお金がでることを知っておく必要があります。
ⅲ免責金額が設定されているケースがある
仮に「免責金額が5万円」とすると、「保険を使うときあなたが5万円は払ってね」ということを意味します。
仮に修理費が6万円だと「加入者のあなたが5万円」払うので「保険からは1万円だけ」しか出ない。
修理費用が10万円だとしても、保険から支払われるのは5万円ということ。
これでも等級は下がるため、来年から支払い保険料は上がってしまい、
結局保険を使わず、自腹で修理するというケースが散見されます。
入っておいて助かるケース
自分で勝手に激しく事故した場合は車両保険に入っていて助かるケースもあります。
車が好きで新車を買ったけどまだ運転が慣れていないという場合なんかは、数年間入るのはアリだと考えます
私の友人で、新車納車当日にバックで車止めを乗り越えてフェンスに突っ込み、自分の車がボコボコになったケース
立体駐車場で内輪差を把握できず後ろのバンパーが完全に崩壊するレベルの自損事故を起こしたケース
このような場合、車両保険入っていてよかったケースもあります。
自分の運転技術や購入した車両の価格、車に対する価値観に合わせて検討しましょう
Ⅱ対人・対物賠償責任保険
人を殺めてしまったときの最高賠償金額はいくらだと思いますか?
「1億円くらいかかる可能性がある!」ということは、ニュースで見たことがある方もいらっしゃるかもしれません
今までの裁判判決で最高賠償金額は5億円越えです。
一生働いても支払うことが出来ません。
何を基準として賠償金額がきまるのか
何を基準として賠償金額が決まるかというと、被害者の方の属性(大学生、士業の方、妊婦さん、高齢者など)です。
「逸失利益」と言って、「被害者の方が生存していたら受け取っていたであろう収入」も
損害賠償金として支払う必要があります。
同じ命ではありますが、被害者の方が「若い士業の方」と「高齢者の方」だと支払う賠償金に違いがでる、ということです。
不幸な事故で人を殺めることがあったとして、被害者の属性を選ぶことはできません。
「低確率なんだけど、それが発生すると人生が狂う」ことに該当しますので、
「対人・対物賠償保険」については「保険金額 無制限」が必須だと考えております。
自動車保険のオススメ
・車両保険は無し
・その他特約も一切なし
・対人対物は無制限
上記内容での加入が個人的にオススメです。
同じ内容でも保険金額は違うので、一括サイトで見積もりをとって
絞り込んでいきましょう
*雑談*
社長や資産家の方が【安全性の高い高級車に乗り、自分で車を運転しない】のは、
移動時間を有意義に過ごすという点もありますが
ぶつけられたとしても命が助かる可能性が高く、
また自分の運転で人を殺める可能性を無くすため とも言われております